デイサービスセンター 遊・府中
【ユウの物語】彩りの秋、心寄せる一日
YOYO、みなさん。
こんにちは。デイサービスセンター遊・府中の王です。
秋もいよいよ深まり、朝晩は「もう冬ですか?」と聞きたくなる寒さになってきました。
紅葉は見頃ですが、私たちの肩もそろそろ見頃の“すくみ具合”です。
温かい飲み物が手放せない季節、どうぞ風邪をひかぬよう、首・手首・足首を大切に。
「三つの首」が喜ぶと、体もご機嫌になります。
ユウの物語の始まり
朝の空気に、ほんのりと秋の気配が混じりはじめた頃。
デイサービスセンター遊・府中では、外出レクリエーションという楽しみな一日が始まりました。
行き先は八王子の駒木野庭園。
今日は「ユウの物語」が、秋の景色とともにそっと紡がれる日です。
高速道路に入り、車窓の外には少しずつ色づき始めた木々。
赤、橙、やわらかな黄金色。
「きれいだねぇ」
「昔は家族とよく紅葉を見に行ったんだよ」
そんな言葉が自然とこぼれ、車内には穏やかな空気が流れていきました。
思い出話に耳を傾けながら、職員も思わず微笑みます。
秋の駒木野庭園
駒木野庭園に着くと、そこには静かでやさしい秋の景色が広がっていました。
落ち葉を踏む音、澄んだ空、やわらかな日差し。
ゆっくりと歩くその一歩一歩に、どこか懐かしさを感じます。
誰かの手をそっと支え、並んで歩きながら交わす何気ない会話。
そこには“お世話する・される”という関係を越えた、
同じ時間を共有するぬくもりが確かにありました。
まんぷく時間
そして楽しみにしていた昼食はボリューム感ある天丼とうどんセット。
湯気の立つお膳を前に、自然と笑顔がこぼれます。
「やっぱり外で食べると、美味しいね」「外で食べる機会がなくて、嬉しい」
その一言に、この日のすべてが詰まっているようでした。
古民家でひと休み
帰りには趣のある古民家へ立ち、お茶と和三盆菓子でひと休み。
木の香りに包まれた空間で、ゆったりと流れる時間。
言葉少なでも、そこには安心と心地よさがありました。
今日という一日は、特別でありながら、どこか日常の延長のようでもあり。
けれどその中には、確かに「生きている時間」が息づいていました。
これが「ユウの物語」
寄り添うこと。
ともに歩くこと。
ともに笑うこと。
それが、遊・府中が大切にしている介護であり、
これが「ユウの物語」。
秋の風がそっと背中をなでるように、
またひとつ、心に残る一日が静かに刻まれました。